クリステル

今日の日記は全然オモロない私の悲しい過去のお話です、それでもよかったら読んでいってね。

みなさんは面と向かって「ブス」と言われたことはありますか?
私はあります。
あれは高校三年の学園祭の時でした。
サンドウィッチを売り歩く担当になっていた私は、友達と一緒に校内を周っていました。
かなりの量があったのですが順調にさばけ、残りわずかになった時に一人の男子高校生の姿が目に入りました。
よし!残り2個だからあの人に全部買ってもらって早くクラスに戻って遊ぼう!と思った私は彼に話しかけました。
「サンドウィッチいりませんか〜?」
「えっ?俺?」
「はい。」
「うーんと、いりません」
「お願いします。全部売り切らないと継母に怒られるんです…」
なんでそんなセリフを吐いたのか未だに自分でも分かりません、でもきっと早く遊びたかったのと、クスリ、と笑って買ってくれるかも?と淡い期待をしていたのだと思います。
しかし彼は思いもよらぬ言葉を発したのです。
「うるせーな!!ブスはあっち行けよ!!」「ブスが売ってるモノなんて食えるかよ!!」
ブス、え?ブス?私?ブス? ガーンガーンガーン…
その後どうやってクラスに戻ったのか憶えていません、ただ面と向かって、しかも思春期真っ只中に異性に「ブス」と言われたことは深く胸に刻まれました。
可愛いとかキレイというカテゴリーに属してはいないけど、まあ普通だと思って生きてきた私は、世の中的にはブスに属するのだと気付かされたのです。
それからは異性が恐くなりました、ブスって心の中で笑われてるのかと思うと恥ずかしいし惨めだからです。でもまあなんとか少しずつ前向きに気持ちを切り替えて、傷も少し癒えかけた21歳の春、再び悪夢が甦りました。
友達と3人でクラブのイベントに行ってちょっと疲れたので二階で休んでいた時です。
下のフロアが見渡せる席で横並びに座っていた私たちに、2人の男性が声をかけてきて無理やり座ってきたのです。
どうやら友達が目当てのようで、友達、男、私、男、友達という順番で座ることになりました。
両隣の男達は親しげに友達に話しかけながら、私に背を向けて完全に無視しています、そしてあろうことか私の脇腹に2人同時にヒジ鉄をくらわしてきたのです。そう、「オマエ邪魔だからあっちに逝けYO!」というサインです。
さすがにドイヒーだぜ!と思い止めてと言うと、友達に聞こえないように「ブスは邪魔だからさ気ィきかしてどっか行ってくんない?」と耳打ちしてくるのです。
一人で帰る勇気もなく、仕方ないので席を外し下のフロアで友達が来るのを一人で待ちました、あの頃はナイーブ全盛期だったんだなあきっと。
それ以来、自分の容姿にかなりのコンプレックスを持つ女へと成長をとげ今日に至ります。
そしていいお歳になり、色々悟ったので現世での諦めはつきました。
来世での目標は滝川クリステルみたいな容姿に生まれて、なんか楽しく暮らすことです。
3回ぐらい輪廻転生をすればなんだかいけそうな気がします。
おわり。